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病院ブログ

院長のひとりごち 大谷翔平

ユニコーンとは、もともと伝説上の一角獣を指すが、彼を形容するのにこれ以上ぴったりな言葉はないだろう。

メジャーリーグでも稀な二刀流、投手と打撃の両方でもトップクラスの成績を挙げていたが、肘の故障で昨シーズン末には手術を受けるも、今度はLAドジャースに移籍すると、まだ誰も達したことのない本塁打と盗塁の50-50を達成し、更にその活躍はまだまだ留まるところをしらない。大谷選手は、もはや野球ファンでなくても知らない人はいない、稀有のスーパースターだ。

彼の打席での所作を眺めていて、気付いたことがあった。快打後の歓喜の彼の表情は、いつでも見る人を虜にするが、エンゼルスにいた時と少し違っているように見える。というのも彼は今まで試合を決めるような決定打が少なく、どちらかというとチャンスには弱いというのが通説だった。しかし、今年は違っていて、ここぞという時、まさにバットが火を噴く。彼は間違いなくゾーンに入っている。研ぎ澄まされた集中力が力みを抑え、おそらくは観客の大声援さえ耳には入っていないだろう。8/24に見せたあの劇的サヨナラ満塁ホームランもほんの一例に過ぎない。ホームランを見て、目頭が熱くなってきたのは僕だけだろうか?

彼を成長させているのは、ひとつはLAドジャースというスター軍団。勝利することを常に意識している強豪に身を置いたことは、紛れもない進化の道筋だった。そして、ドジャースも彼に刺激を受けている。彼の自己評価の尺度は、単なる数値目標ではなく、チーム全体への貢献度なのだろう。そして、もう一つの成長の原動力は、彼のゆるぎない信念。かの有名な戦国武将の言葉が、かつてその枕元に張ってあったという。

「一生懸命だと知恵がでる、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり」

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